日本に住む多くの人が移動手段として利用するのが電車である。どこへでも行けて便利である一方で、満員電車で苦痛を負っている学生やサラリーマンも数多く存在するだろう。そこで、毎日片道1時間半の満員電車という地獄を味わっている自分がストレスを軽減するために実践したことを紹介する。
満員電車はストレスの塊である。
満員電車でストレスはピークに達する。身体がぶつかり合い、息苦しく、読書やスマホを操作することもままならない。特に都心部に向かう人や都市部を横切るように電車を利用する方は、乗車人数が増加する一方であるためストレスは強まるばかりだ。
筆者が電車に乗車する時間帯は、行きも帰りもラッシュの時間だ。乗車人数が最も多くなる時間帯は避けたいので、1時間ほど前の電車に乗るようにしているが混んでいる。よく効果的な対策として早い時間の電車に乗ることを勧める記事を見るが、家が遠くなればなるほど起床時間をかなり早い時間に設定する必要があるため、その対策を取れる人は限定されていると言えるだろう。
そのため、満員電車に乗ることは止むを得ない前提でストレスを軽減するアイデアが必要になるのだ。
ストレス軽減に効果的な対策
雨の日でも必ず折り畳み傘を使う
片手に傘を持っていると、もう一方の手で吊り革や手すりを掴むことになる。そうすると両手が塞がり、スマホ操作や読書を行うことができない。長時間の電車利用の場合、特に時間の浪費につながる。また、満員電車でない場合でも、座った際に傘の置き場に困る。電車を利用する際は折り畳み傘の利用をお勧めする。
絶対に厚着しない。アウターの着脱で調整する
夏でも冬でも、満員電車に乗車する際は厚着しない。理由は簡単でかなり満員電車は蒸し暑いから。インナーを着込んでしまうと乗車前に脱ぐことができないため、できるだけアウターで温度調節できるようにコーディネートを考えよう。
癖毛の人は縮毛矯正をする。
満員電車はサウナである。いくら早起きしてヘアセットしていても、電車を降りた頃には髪の毛がうねってしまう。たとえ外が乾燥していてもだ。こうなると、満員電車のストレスだけに収まらず、一日中気分の上がらない状態が続くことになるだろう。そのため、癖毛に困っている人は縮毛矯正をした方がいい。
座席が空いたとしても座ってはいけない
満員電車で自分の前の席が空いたとしても座ってはならない。前の人が利用してホカホカの座席に座り、左右と前から人に囲まれることになる。この状態は正直立っている時よりしんどい。しかも、疲れたサラリーマン達の臭いが服に移ることがかなり多い。立っていることが困難な方を除いて、満員電車で座席に座ることはストレスを高めることにつながりかねないため、座らないことを推奨する。
ノイズキャンセリング付きのイヤホンまたはヘッドホンを買う
満員電車で使用できるものは、スマホ、本(kindle)くらいである。リスニングの勉強をするにも、動画を見るにも外界の音をシャットアウトする必要がある。また、電車のノイズが減ることでストレスが多少軽減される。そのため、アクティブノイズキャンセリングの機能がついたイヤホン(ヘッドホン)を購入した方がいい。ここで重要なのは、ノイズキャンセリングの強さとワンタップでノイズキャンセリングをオフにできる機能が付いているかどうかである。降りる乗客がいるのに、気付けないでトラブルになるなんて御免だ。駅についた時は一旦オフにして周りを確認しよう。
自分はBOSEのイヤホンを愛用している。強いノイズキャンセリング能力と強さを簡単に変更できる点が魅力だ。よかったら検討してほしい。
片手で操作できる端末を入手する
満員電車では大きなタブレットや本を両手で持つことはできない。そのため読書のストレスをなくすためには、Kindle PaperwhiteやiPad miniなどの片手で操作が出来てかつ、大きすぎない端末(スマホ以上タブレット以下のサイズ)があると便利だ。Kindle Paperwhiteは読書に特化していて目へのダメージを最小限にしてくれる。NetflixやAmazonPrimeなどで動画視聴もしたい人は、iPad miniを持っていると読書やネットサーフィンなど様々なニーズに対応できる。
ただiPad miniは高価であり、スマートフォンと役割が被る部分も多い。読書を主にする予定であればKindle Paperwhiteで十分だろう。
ICカードはスマホに移行する
最新のスマホでは、ICカード(SuicaやPasmoなど)をスマホに読み込んで利用できる機能が付いている端末が多い。スマホが対応している場合は、是非利用してほしい。洋服や鞄から財布をいちいち取り出す煩わしさがなくなるだけでストレスが大幅に減る。定期券の購入やチャージも簡単なので安心してほしい。また、利用路線が複雑で定期券が2枚に分かれてしまっている場合なども、切り替えが素早く行えるようになるためお勧めだ。
可能ならやった方がいい対策
乗車する車両を調査する
可能であれば乗車する車両を変えてみるといい。自分の利用している電車では、8号車が比較的空いている。乗り換えがある人や下車する予定の人は改札に近いところに集中する。そのため、乗車する駅や時間帯によって車両の混雑状況は大きく変わる。今まで同じ車両しか利用していなかった人は、試しに違う車両に乗車してみるとストレスを減らせるかもしれない。
下車する駅の近くのジムを利用する
これは端的に言うと「早い時間の電車にしましょう」と言うことだ。今まで、それが出来ない状況の人ができる対策を提案してきたが、やはりストレスを減らすのに一番有効なのは満員電車を回避することだ。
ではなぜ、早い時間にすることとジムが関係しているのだろうか?それは、ジムはコストパフォーマンスが高いからだ。ポイントは以下の通りである。
- 早く着いた時間を有効活用できる
- カフェなどで時間を潰すために必要なコストを削減できる
- リフレッシュして満員電車のストレスを取り除くことができる
- 朝は脂肪を効率的に燃焼できる
早く着いた時間を有効活用できる
これは言うまでもないが、早い時間の電車を利用するとその分時間を持て余す。多くの人は通勤ラッシュから1時間半もずらせば十分だろう。その1時間半という長さがジムを利用するのに絶妙にちょうどいい。また、起きてすぐではなく電車で移動してからジムに行くことで程よく体が目覚めた状態で運動ができる。
カフェなどで時間を潰すために必要なコストを削減できる
カフェで作業する内容がある人に関しては当てはまらないが、学生やサラリーマンで時間を潰すためにカフェを利用しようと思っているのであればやめた方がいい。お金が勿体無いだけでなく、他の人は利用せずに済んでいるお金を満員電車回避のために自分だけ使っていると思うと良い気分ではない。だったら、その時間をジムで体を動かして自己研鑽の時間に当てよう。
リフレッシュして満員電車のストレスと取り除くことができる
ジムの良いところは程よくリフレッシュできるところだ。精神的なストレスは体を動かすことで驚くほど解消される。実体験だが、ひどく心が疲れている時にジムに行って外に出ると、まるでそこから1日が始まったかのように気分が軽くなった。それくらい精神的なストレスに対して体を動かすことは効果絶大なのだ。また、ジムにはシャワールームが付いているため満員電車で疲れた心と体を洗い流して、スッキリした気分で仕事や予定に向かうことができる。
朝は脂肪を効率的に燃焼できる
最近ファスティングカーディオというものが人気だ。これは、空腹状態でトレーニングをすると脂肪燃焼に効果的であるというものだ。朝起きて朝食を食べていると早い時間の電車に乗れなくなってしまう人は、チャレンジしてみるといいだろう。
まとめ
電車利用者を苦しめる満員電車。そのストレスを軽減させることができるアイデアを書いた。筆者も満員電車でかなりのストレスを負い、精神的にダメージを負ったこともあった。同様の悩みを抱えている人のストレス軽減の参考になったら嬉しい。
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