電車釣行に欠かせない要素は何か?それは、コンパクト性に他ならない。
繊細なライトロッドは持ち運びに注意が必要だ。ブランクスが細いためぶつけたり、押し潰されたりすると簡単に折れてしまうだろう。折角の釣りなのだから、気楽に行きたい。持ち運びで疲れるのは御免だ。そんな悩みを解決してくれるグッドアイテム『GRANDAGE 68/5』をレビューしてみた。
コンパクトで持ち運びに便利な『GRANDAGE 68/5』
『GRANDAGE 68/5』は、5本継ぎで仕舞寸法が50cm程度。パーツをセパレートしてしまえるソフトケースと、強く押しても全く凹まない頑丈なハードケースが付属する。繊細なティップを保護し外からの衝撃にも耐えられる。電車釣行でサイドポケットに挿して移動してしても、車の中に適当に突っ込んでおいても問題ない。
サイズ感
大きめのリュックサック(高さ50cm以上)であれば、中に入れることも可能。サイドポケットに入れる場合でもケースが頑丈なので強く固定することができる。
ちなみにランディングシャフトの『キャッチバー改』やコンパクトロッド『OUTBACK NS886L』とほぼ同じ仕舞い寸法となっている。
主張しないシンプルなデザイン。どんなリールにも合わせられる
黒いロッドに白のロゴが印字されている。グリップは握りやすい形状になっていて、軽量さも相まってキャストがとても軽快に行える。どんなリールを合わせても格好良く見えるだろう。
合わせているリール
管理釣り場のトラウトやソルトでアジなどのライトゲームを楽しむには、例外もあるがそこまでラインキャパシティが必要にならない。そのため、3000番台のリールをつけるよりは、振り抜きやすく軽量な2000番をおすすめする。2000番より小さいリールに関しては、かなり局所的な使い方になるため、様々なシーンで使いたい場合はあえて選択する必要はないだろう。
スペック(GRANDAGE 68/5)
全長:7ft6in(約2.03m)、仕舞寸法:44.5cm(ケース:50cm)、継ぎ数:5、重量:60.5g、ルアー:0.4-5g、ライン:0.8-2.0lb./PE #0.2-0.6、パワー:Ultra-Light Power、ソリッドティップ
SiC-Sリングガイド搭載。フレームはステンレス(バッドのみチタン)
スペックの詳細はこちら:https://www.apiajapan.com/product/rod/grandage/
実際に使ってみた感想
超軽量で操作性抜群。繊細なアタリも逃さずキャッチ
小さなバイトや流れの変化もしっかりキャッチできる。ブランクスに適度な張りがありピンポイントに正確なキャストが可能。また、ソリッドティップなため魚をしっかりと掛けることができる。フッキング後はロッドが5本継ぎとは思えない綺麗なアーチで曲がる。
扱いやすいルアーウェイト
トラウトでスプーン、ソルトでメタルジグ、ジグ単やミノーなど様々な種類のルアーをウェイトを変えて試した。最軽量だった0.8gのジグ単では、問題なくボトムをとれた。また、オーバーウェイトの7gのジグをキャストしたところ、ソリッドティップのためか少し投げにくかった。やはりメーカー表記の5gまでのルアーが一番扱いやすそうだ。
管釣りなどで初めて使う際は、想像の1.5倍くらい飛ぶので注意!
ガイドの大きさと懸念点
画像のように、ガイドの大きさはライトラインを使うことを想定してかなり小さく作られている。そのため、海藻や水面に浮いている小さなゴミなどがラインと共にガイドに入り込むと、ガイドにゴミが付着してしまい取るのが少し面倒だった。(管理釣り場でPEラインを使用していた。PEラインのため、ゴミが絡まりやすかった可能性あり)
どのような人におすすめできるロッドか
「電車での釣行が多い」「車に一本備えておきたい」「いろんな場所で使えるロッドが欲しい」、このような人におすすめだ。使用感がかなり高いためコンパクト性が必ずしも必要でない人にも使っていただきたい(おそらく言われなければ5本継であることに気づきもしない)。超軽量であるため、女性や子供にも非常に扱いやすい。
コンパクトでなんでも使えるロッドがあると、旅先での急な釣りチャンスにも対応できる。一本持っていて間違いないロッドだろう。
まとめ
『GRANDAGE 68/5 | APIA』は、コンパクト性と操作性の2つの面で非常に優れたロッドになっていた。5本継だから重い、折れるなどの心配は無用だ。旅行のお供に、電車での釣行に、車の常備ロッドとしてなど、様々なニーズに合わせて使える。メインロッドとしても、全く問題なく使える性能を持っている。是非、候補の一つとしてこのロッドを選択肢に入れて欲しい。この記事がロッド選びで迷っている誰かの参考になれば幸いだ。
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